東邦生命から契約者宛への移転計画

平成11年12月

ご契約者様

東邦生命保険相互会社

東邦生命の保険契約の移転計画の概要について

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
弊社の業務の一部停止以降、ご契約者様、被保険者様はじめ、関係の皆様に多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。

さて、本年6月4日以降検討が進められてまいりました保険契約の移転計画の概要がまとまりました。移転計画の詳細は、総代会終了後、ご契約者様あてに送付させていただく予定でおります。

今後、移転計画は、総代会での承認、ご契約者の皆様の意思確認(異議申立て手続き)等を経て実施されることとなります。

まずは、取り急ぎご連絡申し上げます。

謹白

【東邦生命の現状】
  • 平成11年9月末現在の資産額 約21,900億円
  • 平成11年9月末現在の負債額 約28,400億円
  • 平成11年9月末現在の債務超過額 約 6,500億円
  • (法令に基づく責任準備金削減等の調整後の要処理額)(約 6,000億円)
【移転計画の概要】
  1. 救済会社 ジー・イー・エジソン生命保険株式会社(以下「GEエジソン生命」)
  2. 生命保険契約者保護機構からの資金援助額 約 3,600億円
  3. GEエジソン生命において計上される営業権の額 約 2,400億円
  4. 契約条件の変更
(1)責任準備金等の削減
債務超過の状態(将来の保険金等のお支払いに備えて積み立てなければならない責任準備金等に対して資産が不足している状態)を解消し、契約の継続を図るため、法令に基づき責任準備金等を削減します。
ただし、生命保険契約者保護機構からの資金援助により、責任準備金等の90%が補償され、削減割合は10%に抑制されます。
【特例措置】個人年金保険・財形保険は、契約条件変更時点の責任準備金等が100%補償されます。
(2)予定利率等の見直し
逆ざや(実際の運用利回りが予め見込んでいる運用利回りを下回ることにより発生する損失)を解消し、今後の収支を均衝させるために、予定利率を1.5%に引き下げます。その他の基礎率も所要の見直しを行います。
(3)保険金額、年金額、給付金額等の変更
責任準備金等の削減、予定利率等の見直しにより、保険金額、年金額、給付金額等が変更されます。
※ 保険料、満期日、年金開始日、保険料払込期間等は変更されません。
【特例措置】個人保険、団体保険、医療保障保険、就業不能保障保険については、平成13年3月末までに死亡・入院等の保険事故が発生した場合、条件変更前の保険金額・給付金額が支払われます。(満期保険金等は対象外)

<契約条件変更後の保険金額等のご照会について(お願い)>

現在、東邦生命では「契約条件の変更」に係るシステムの開発に鋭意取り組んでいるところでございますが、このシステム開発には1月下旬までかかる見込みです。
したがいまして、それまでの間、個別契約の(変更後の)保険金額等のご照会には対応できませんので、事情をご賢察の上、今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。

(4)早期解約控除制度の導入
移転計画は、保険契約を継続していただくことにより保険集団が維持されることが前提となっています。そのため、移転後の保険集団維持の観点から、解約払戻金等のお支払いに対して早期解約控除制度を導入します。契約移転後の一定期間内は、ご契約者様からの任意のお申し出による解約払戻金等のお支払いに際して、所定の割合の控除を行います。
契約条件変更後の早期解約控除前の解約払戻金等×(1-控除率)
時期
平成
3年3月
13年4月

14年3月
14年4月

15年3月
15年4月

16年3月
16年4月

17年3月
17年4月

18年3月
18年4月

19年3月
19年4月

20年3月
控除率 15%14%12%10%8%6%4%2%

今後のスケジュール(予定)
平成11年12月29日(水)
東邦生命総代会開催公告
保険金等の支払業務停止
契約条件の変更基準日
平成12年 1月14日(金)
東邦生命総代会
※総代会後に「保険契約の移転および契約条件変更のお知らせ」をご契約者あてに発信します。
平成12年 1月17日(月)~平成12年 2月17日(木)
異議申立て期間
平成12年 3月 1日(水)
保険契約の移転(異議申立て不成立の場合)
平成12年 3月下旬
GEエジソン生命において保険金等の支払業務再開

※上記のスケジュールはあくまでも予定でございます。契約の移転計画は総代会での承認、ご契約者様からの異議 申立て手続き等を経て、正式に決定・実施されることとなりますので、お含み置きください。

【ご契約条件変更後の保険金額・年金額のモデル】
  • 変更前の保険金額・年金額を100とした場合の変更後の保険金額・年金額(男性の場合)
  • 払込方法は保険種類欄に一時払または全期前納の記載があるものを除き、口座振替月払
保険種類 経過年数 2年 3年 4年5年6年7年8年9年10年
契約年度 '97 '96'95'94'93'92'91'90'89
一時払養老保険(10年満期) 20歳 84 85868079798286-
40歳 84 85868079798286-
養老保険(15年満期) 20歳 90 8983837875767777
40歳 90 8983837875767777
一時払終身保険 20歳 50 5135352520212122
40歳 606147483833343537
終身保険(60歳払込満了) 20歳 696854534338383740
40歳 737360594943434345
定期付終身保険(10倍型・10年更新)(60歳払込満了) 20歳 8282807975777676-
40歳 8383797872696867-
定期保険(10年満期) 20歳 100100100100100100100100-
40歳 100100100100100100100100-
医療保障付定期保険(全特約付加)(10年満期) 20歳 9696969696100100100-
40歳 9797979797100100100-
新健康年金(10年保証付終身年金)64歳払済65歳年金開始 30歳* 717156564337373738
40歳 767662625144454547
新健康年金(10年保証付終身年金)全期前納 64歳払済65歳年金開始 30歳* 575841422823242527
40歳 656751524035363839

(注1)*印の欄(新健康年金、64歳払済65歳年金開始)は契約年齢20歳が販売対象外のため30歳の例を記載しています。
(注2)'98年4月より既契約維持管理会社となっているため経過1年の設例は設けていません。
(注3)モデルの数値にかかわらず、個人保険においては平成13年3月末までに発生した死亡・入院等の保険事故(被保険者の生存に係る保険事故を除く)に対しては、条件変更前の保険金額、給付金額が支払われます。

《ご参考》払込保険料と条件変更後受取年金額・保険金額の比較
A.新健康年金保険 10年保証期間付終身年金(全期前納)(男性)の場合
年金受取期間は、年金開始時(65歳)の平均余命(男性17.02年、女性21.75年(平成9年簡易生命表)に基づく)に基づき、男性17年、女性21年間として計算しています。
  • 上段 払込保険料は、条件変更前の年金額を100とした場合の契約時に払込んだ全期前納保険料
  • 下段 受取年金額は、条件変更前の年金額を100とした場合の条件変更後受取年金額累計
契約年齢経過年数2年3年4年5年6年7年8年9年10年
契約年度'97'96'95'94'93'92'91'90'89
30歳払込保険料794794539539342267267267272
受取年金額9821000699716492406423441465
40歳払込保険料966966708 708 493401401401406
受取年金額11201141868 889 682595621648678

※上表のとおりご契約条件変更後においても受取年金額は払込保険料を上回ります
(例)40歳、男性経過年数5年の場合では、払込保険料708に対し受取年金額累計は889と上回ります

B.一時払終身保険保険(男性) の場合
  • 上段 払込保険料は、条件変更前の保険金額を100とした場合の契約時に払込んだ一時払保険料
  • 下段 保険金額は、条件変更前の保険金額を100とした場合の条件変更後保険金額
契約年齢経過年数2年3年4年5年6年7年8年9年10年
契約年度'97'96'95'94'93'92'91'90'89
30歳払込保険料313122221613131313
受取年金額505135352520212122
40歳払込保険料454534342722222223
受取年金額606147483833343537

※上表のとおりご契約条件変更後においても保険金額は払込保険料を上回ります
(例)40歳、男性経過年数5年の場合では、払込保険料34に対し保険金額は48と上回ります

東邦生命作成(平成11年12月)


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