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2003年08月 アーカイブ

2003年08月01日

骨折で29日間入院(34歳女性 自営業 国保本人)

Cさん(34歳女性)自営業(国保本人)

花屋を営むCさんは、7月2日に歩道橋の階段で転倒し救急車で病院に搬送されました。
レントゲン検査の結果、右足の頚骨を骨折していることがわかり、29日間入院しました。その間、手術を受け、固定器具を使って骨が固定するのを待ち、現在は歩行訓練などリハビリを受けています。
Cさんが搬送された当日、大部屋が満床で入院当初の10日間個室になってしまいました。

1)かかった医療費(自己負担だけではなく医療費の総額)

初診料2,500円
指導管理料45,000円
投薬料3,900円
注射料12,900円
処置料11,100円
手術・麻酔料256,700円
検査料4,600円
画像診断料44,100円
入院料401,300円
小計782,100円
入院時食事代58,590円
合計840,690円

(平成14年4月現在の診療報酬点数による)

2)医療費の自己負担額

入院月(29日間)782,100円×3割=234,630円
(10円未満四捨五入)

ただし、国民健康保険の高額療養費扱いとなるため、自己負担額は、72,300円+(782,100円-241,000円)×0.01=77,711円(1円未満四捨五入)となります。
※自己負担限度額の77,711円を超える156,919円があとから払い戻されます。

入院時食事代の自己負担額780円×29日=22,620円
医療費の自己負担合計額77,711円+22,620円=100,331円

3)その他の自己負担額

差額ベッド代7,000円×10日=70,000円
見舞時の家族の交通費・食費59,000円
その他諸雑費(衣類、快気祝いなど)224,000円

Cさんの自己負担合計

2)医療費の自己負担額100,331円
3)その他の自己負担額224,000円
合計324,331円

参考文献:生命保険文化センター「医療保障ガイド」2003年7月作成版

乳がんで18日間入院(53歳女性 専業主婦 組合健保家族)

Dさん 53歳女性 専業主婦(組合健保家族)

専業主婦のDさんは、9月7日の夜、入浴中に偶然、右胸のシコリをみつけました。
心配になってかかりつけの医師に相談したところ、専門医のいる総合病院を紹介され検査をした結果、乳がんと診断されました。
Dさんは早期発見であったことで、右乳房の部分削除ですみました。
しかし乳がんは、血液を介して移転するがんで、女性ホルモンが乳がんの再発・移転を助長するという特徴をもっており、手術後も予防医療が欠かせません。
管理をしやすくするためにと病院から個室を勧められたこともあり、Dさんは10日間、個室に入りました。
抗がん剤治療の副作用が多少あったものの手術後の経過はよく、18日間の入院で退院することができました。

1)かかった医療費(自己負担だけではなく医療費の総額)

初診料2,500円
指導管理料49,300円
投薬料15,800円
注射料77,670円
処置料12,990円
手術・麻酔料369,890円
検査料52,300円
画像診断料5,220円
入院料308,120円
その他44,400円
小計938,240円
入院時食事代34,720円
合計972,960円

(平成14年4月現在の診療報酬点数による)

2)医療費の自己負担額

入院月(18日間)938,240円×3割=281,470円
(10円未満四捨五入)

ただし、健康保険の高額療養費扱いとなるため、自己負担額は、 72,300円+(938,240円-241,000円)×0.01=79,272円(1円未満四捨五入)となります。
※自己負担限度額の79,272円を超える202,198円があとから払い戻されます。

入院時食事代の自己負担額780円×16日=12,480円
(2日間は食事を摂らなかった)
医療費の自己負担合計額79,272円+12,480円=91,752円

3)その他の自己負担額

差額ベッド代12,000円×10日=120,000円
見舞時の家族の交通費・食費36,000円
その他諸雑費(衣類、快気祝いなど)90,000円

Dさんの自己負担合計

2)医療費の自己負担額91,752円
3)その他の自己負担額246,000円
合計327,752円

参考文献:生命保険文化センター「医療保障ガイド」2003年7月作成版

急性心筋梗塞で7日間入院(71歳男性)

Eさん 71歳男性(所得が一般の人)

Eさんは11月15日、突然、胸に激しい痛みと、左肩、左上肢に突き上げるような痛みに襲われ、すぐに入院する事になりました。
急性心筋梗塞と診断され、3日間は集中治療のためCCU(冠状動脈疾患集中治療室)に入り、その後も安静が必要なため個室に入りました。
Eさんの場合は処置が早かったため手術後の経過も順調で、一週間で退院する事ができました。
Eさんは70歳以上のため、入院した場合の窓口で支払う自己負担は上限月額の40,200円までです。食事の定額負担は1日につき780円となっています。

1)かかった医療費(自己負担だけではなく医療費の総額)

初診料2,500円
指導管理料5,600円
投薬料13,200円
注射料7,480円
処置料3,230円
手術・麻酔料952,430円
検査料16,200円
画像診断料137,110円
入院料269,800円
小計1,407,550円
入院時食事代13,020円
合計1,420,570円

(平成14年4月現在の診療報酬点数による)

2)医療費の自己負担額

入院月(7日間)1,407,550円×1割=140,760円
(10円未満四捨五入)

Eさんは70歳以上(所得が一般の人)のため、入院の月額上限は40,200円です。上限額を超えた金額は支払う必要がありません。

入院時食事代の自己負担額780円×6日=4,680円
(1日目は食事を摂らなかった)
医療費の自己負担合計額40,200円+4,680円=44,880円

3)その他の自己負担額

差額ベッド代12,000円×4日=48,000円
見舞時の家族の交通費・食費16,000円
その他諸雑費(衣類、快気祝いなど)70,000円

Dさんの自己負担合計

2)医療費の自己負担額44,800円
3)その他の自己負担額134,000円
合計178,800円

参考文献:生命保険文化センター「医療保障ガイド」2003年7月作成版

胃がんで22日間入院(45歳男性 政管健保本人)

Aさん 男性 45歳 サラリーマン(政管健保本人)

40代なかぱと働きぎかりのAさんでしたが、かかりつけ医師の内視鏡検査で胃ガンの難いがあると言われました。そして総合病院を紹介され、胃の切除手術を受けることになり、9月12日から22日間入院しました。
Aさんの場合は早期であったこともありリンパ節への転移も無く抗ガン剤の投与も行わなくてすみ、無事に職場に復帰することができました。
手術後10日間は、集中的な治療を必要とすることもあり、希望して個室に入りました。

1)かかった医療費(自己負担だけではなく医療費の総額)

初診料2,500円
指導管理料7,000円
投薬料530円
注射料79,130円
処置料9,880円
手術・麻酔料661,860円
検査料45,470円
画像診断料24,060円
入院料379,210円
小計1,209,640円
入院時食事代41,230円
合計1,250,870円

(平成14年4月現在の診療報酬点数による)

2)医療費の自己負担額

入院月(19日間)1,165,840円×3割=349,750円
(10円未満四捨五入)
2月目( 3日間)43,800×3割=13,140円
(10円未満四捨五入)

ただし入院月は健康保険の高額療養費扱いになるため、入院費の自己負担額は、72,300円+(1,165,840円-241,000円)×0.01=81,548円となります。
これに翌月の13,140円を足した94,688円が2か月分の自己負担額となります。
※入院月については自己負担限度額の81,548円を超える268,202円があとから払い戻されます。

入院時食事代の自己負担額780円×19日=14,820円
(3日間は食事を摂らなかった)
医療費の自己負担合計額94,688円+14,820円=109,508円

3)その他の自己負担額

差額ベッド代10,000円×10日=100,000円
見舞時の家族の交通費・食費46,000円
その他諸雑費(衣類、快気祝いなど)90,000円

Aさんの自己負担合計

2)医療費の自己負担額109,508円
3)その他の自己負担額236,000円
合計345,508円

参考文献:生命保険文化センター「医療保障ガイド」2003年7月作成版

脳梗塞で35日間入院(62歳男性 組合健保本人)

Bさん 男性 62歳 会社役員(組合健保本人)

会社役員を務めるBさんは、会社経営と同じくらいに健康にも気を配っていて、これまで大きな病気も指摘されませんでした。
しかし6月24日にめまいと吐き気で倒れ救急車で運ばれ、CT、MRIなどの画像診断を行った結果、脳梗塞と診断され、すぐに血栓溶解療法を開始しました。
治療や管理の面から、希望して12日間個室に入り、入院13日目からは大部屋に移ってリハビリテーションを開始しました。
4週目より回復期リハビリテーション病棟に移って、早期歩行、日常生活活動訓練、作業療法など効果的なリハビリを行い、35日間入院しました。

1)かかった医療費(自己負担だけではなく医療費の総額)

初診料2,500円
指導管理料8,000円
投薬料14,040円
注射料372,230円
検査料134,020円
画像診断料156,130円
入院料650,520円
その他156,700円
小計1,494,140円
入院時食事代69,440円
合計1,563,580円

(平成14年4月現在の診療報酬点数による)

2)医療費の自己負担額

入院月(7日間)537,230円×3割=161,170円
(10円未満四捨五入)
2月目(28日間)956,910×3割=287,070円
(10円未満四捨五入)

Bさんは高所得者です。2ヵ月とも健康保険の高額療養費扱いとなるため、自己負担額は、

入院月(7日間)139,800円+(537,230円-466,000円)×0.01=140,512円
(1円未満四捨五入)
2月目(28日間)139,800円+(956,910-466,000円)×0.01=144,709円
(1円未満四捨五入)
合計285,221円

となります。

※入院月、翌月ともそれぞれ自己負担限度額の140,512円と144,709円を超える20,658円(入院月)、142,361円(2月目)があとから払い戻されます。

入院時食事代の自己負担額780円×32日=24,960円
(3日間は食事を摂らなかった)
医療費の自己負担合計額285,221円+24,960円=310,181円

3)その他の自己負担額

差額ベッド代15,000円×12日=180,000円
見舞時の家族の交通費・食費95,000円
その他諸雑費(衣類、快気祝いなど)145,000円
その他自己負担の合計420,000円

Bさんの自己負担合計

2)医療費の自己負担額310,181円
3)その他の自己負担額420,000円
合計730,181円

参考文献:生命保険文化センター「医療保障ガイド」2003年7月作成版

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